前回ボージョレ・ヌーボーについて記事を書きましたが、
そもそもボージョレ・ヌーボーとは何なのでしょうか??
まず、”Beaujolais”(ボージョレ)というのは、リヨン北に位置する地域の名前です。
”Nouveau”(ヌーボー)は、「新しい」という形容詞です。
そして、その年ボージョレで作られた新しいワインのことを、
フランスでは”Beaujolais nouveau” と呼んでいます。
もともとフランスでは、その年の最初に生産されたワインを飲む習慣がありました。
この習慣の理由として、中世の頃は、ワインを保存することがまだ困難であり、悪い質の樽にワインが入っていたため空気中の酸素と触れ、お酢に変ってしまい長く保存ができないことがありました。
ワインの保存に関する問題は19世紀まで続きます。
そして、土地の所有者である地主、司教、修道長などが、待ちに待った出来上がりのワインを高い値段で売ることができたこともあり、ワインは高級品として扱われ、貯蔵品を保つために市場は厳しく規制されコントロールされていました。
このことから、葡萄の収穫期の最後にはお祭りをし、毎年初ワインの出来上がりを多くの人々が待ち望み、お祭りをして労をねぎらいました。
そしてこれらのお祭りの一つがSt-Martin(11月11日)の日に取って代わり、第一次世界大戦後まで重要なものとして存在していました。ワイン生産者は試飲用のワインサンプルを振舞っていたようです。
次回に続く...
À suivre ...