2014/12/23

ビュッシュ ド ノエルとは??

Bonjour à tous!

フランスではクリスマスに”Bûche de Noël”(ビュッシュ ド ノエル)というケーキを食べます。

”Bûche de Noël”は、19世紀の終わりにパリで、歴史学者でありパティシエでもある”Pierre Lacam”(ピエール・ラカン)がうみだしたクリスマスケーキ。

”La Bûche”(ビュッシュ)「薪、たきぎ」
”Noël”(ノエル) 「クリスマス」
フランス語で「クリスマスの薪」の意味です。


このケーキは、クリスマスの前の晩に暖炉で燃えていたものに似せて作られています。
つまり、チョコレートとコーヒークリームが塗られて木の色をしており、
そこにフォークでひっかくようにして波型の筋をつけて、樹皮をかたどっています。
さらに枝を模したチョコレートや、雪を模したホイップクリームや粉砂糖でデコレーションし、
メレンゲで 作った小さなきこりやきのこを飾ります。バタークリームを巻いたロールケーキを切ると、木の切り口のようになっているのです。

ところで、なぜ薪の形なのでしょうか...?

 ビュッシュドノエルの起源の説はいろいろとあります。
「キリストの誕生を祝い、暖炉で夜通し薪を燃やした」ことに由来するとも言われていますが、クリスマスがキリスト教以前の北欧の古い宗教的慣習を起源とする説も存在します。


かつて北欧では樫の薪を暖炉に燃やすと一年中無病息災でくらせると信じられていました。
薪は、一晩中燃え続けられるように、とても固い木の中から選ばれ、木の葉とリボンで飾りつけられたその薪は、家族の長によって油やオードヴィで、時には聖 水に浸した小枝を使って祝福を与えられたあと、最年少者と最年長者によって火がつけられました。この薪の灰はその後保存され、翌年一年間、稲妻や悪魔から 家を守るという役目をあたえられていたのです。

12世紀にさかのぼるこの習慣はヨーロッパのほとんどの国とケベックで実践されていましたが、
19世紀の終わりに大きな暖炉とともに姿を消しました。
暖炉は徐々に鋳物のストーブに取って代わられるようになり...
そしてろうそくや木の葉で飾られた薪を、クリスマスのテーブルの真ん中に装飾として置くようになった...ということです。



ところで、このBûche de Noëlですが、中身はロールケーキです。
ということは、ロールケーキさえ作って、もしくは買ってきて、チョコレートクリームとコーヒークリームでデコレーションをすれば、簡単に家でも作れますね!

今年のクリスマスはフランス風にBûche de Noëlを食べてみてはいかがですか?

それでは今日はここまで♪
A bientôt!