2014/08/07

システムD

Bonjour à tous!

フランス人の考え方のひとつに、
système D』(システム・デ) というものがあります。


この「システムD」の"D"はdebrouillerという動詞の頭文字。
se debrouiller 何とかする、切り抜ける  という意味です。
つまり「システムD」というのは、「無いものは、ちょっと知恵を働かせて、
あるもので代用する」という概念のこと。
ちょっと知恵を働かせて工夫をして、うまくやり抜ける方法です。


フランス人はもちろん人にもよりますが、日本人に比べると倹約家が多いように思います。
何かひとつ買う時でも、本当に自分に必要なのか、何かで代用できないか、もっと安く買える店はないか、よく考えて決めます。
日本と大きく違うなと感じるのは、ブランド品の価値は認めますが、自分に似合うかは別問題と考え、自分らしさを演出できるかどうかに価値を置いている点です。
決してケチというわけではなく、その根底には物を大切にするという精神がある気がします。壊れた物は修繕し不要な物は譲る。古くても、安物でも、自分が気に入ったらそれでいいという考えがあります。
物もあんまり捨てません。古くなってものも何度も修繕を加えて繰り返し使う人が多いです。


そういった考えからフランス人の生活に馴染んでいるのが、 「システムD」。
フランス人は日常的に、「もう、こうなったらシステムDをするしかない」という表現をよく使います。
そしてなんだかそれを言ってる時はなんだか楽しそうなのです。

自分なりに工夫して、お金をかけなくても楽しく生活していく知恵のシステムです。



 
それでは今日はここまで♪
 A bientôt!