昨日に引き続き、普段日本の会話の中で普通に使っている言葉で、実はフランス語でした!という言葉を今日も紹介します♪
「グラタン」
日本では、肉・魚介・野菜などの材料とソースを耐熱性の器に入れて、すりおろ したチーズ・パン粉などをふりかけて、オーブンでこんがりと色づくまで焼いた料理のことをいいます。
日本ではおもに具の中にショートパスタが入っているマカロニグラタンのことを指すことも多いですね。
これももとはフランス語。"Le gratin"
もともと、鍋にこびりついたお焦げのことです。
引っ掻くという動詞、Gratter ここから、このお焦げをこそげ落とすことからLe gratin と呼ぶようになったと言われ、サボワ・ドーフィネ地方が起源といわれています。
そして、失敗した焼き料理のお焦げがおいしかったところからはじまり、 19世紀以降、料理の表面に軽いこげ目を作る調理法と、できあがった料理そのものをLe gratinと呼ぶようになりました。
Gratiner(グラティネ)「~をグラタンにする」という意味の動詞もあります。
ちなみにドーフィネ地方とは
フランス南東部の地域圏のローヌ・アルプ地方の中、
ローヌ河の近くのイゼール県グルノーブル周辺をさします 。
ドーフィネ地方は、ドーフィネ風ジャガイモのグラタン Gratin Dauphinoisを筆頭に
様々なグラタンがあり、グラタンの国と呼ばれています。
牛肉とジャガイモのグラタン Gratin de hachis aux tomate
ジャガイモのトリュフ風味焼き Pommes de terre sarladaise
ハム入りジャガイモの詰め物 Pommes de terre farcies au jambon cuit
タルティフレット Tartiflette
ファルソンFarçon
などなど、数え切れないほど!
グラタンには、ちなみに、料理と関係ない意味もあり、
話し言葉で「エリート、上流社会」のことを指します。
それでは今日はここまで♪
A bientôt!