フランスの美味しいものといえば、たくさん思いつくものがありますが、
そのひとつに”パン”があります。
最近は日本でも美味しいパン屋さんがたくさんできて、
美味しいパンを食べられる機会も多くなりましたが、
やっぱり気候や原材料の小麦粉、バター、そして水の関係で
フランスで食べるパンは、本当に格別に美味しいと感じます。
さてさて、フランスの街にはパン屋さんがいっぱい。
「パン屋」はフランス語で「boulangerie」 ブーランジェリー
パン職人は「boulanger」 女性なら「boulangère」
↑↑↑上の2枚の写真に決定的な違いがありますが、さてそれはなんでしょう?↑↑↑
答えは、看板の “boulangerie”という表記です。
フランスでは1998年、職人がつくったパンを、工業製品と差別化するために、
“Boulangerie”に関する法律を施行しました。
「職人自らが小麦を選び、生地をこねて、発酵させ、焼いたパンをその場で販売するお店」だけを ブーランジェリーという名称の使用を許可するというものです。
この法律のおかげでフランスでは、たとえ店構えがパン屋であっても冷凍生地を仕入れて焼いているお店はブーランジェリーとは呼べなくなり、5000店あまりが看板を返上したということです。
そして、少量のイーストを使って長時間熟成させるパン、天然酵母のパンなど自然発酵のパンに力を入れるお店が増えたといわれています。
つまり、“boulangerie”というのは、工場生産のパン屋ではないぞ!という印なのです。
Boulangerieの語源、”Boule”は「球を作る人」。
すなわち「地球を作る人」を表し、「神の仕事」を意味するそうです。
やっぱりフランスでは冷凍や工場のパンではなくて、
手作りの美味しい焼きたてのバゲットを齧るのが一番!
それでは今日はここまで♪
A bientôt!